1 年度
2 科目名
3 担当教員
概要
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平和を考えることは、命の大切さを見詰め直すことです。科目名にサブタイトルを付けるなら「命-人間が人間らしく生 きるために」。原子爆弾は人間と都市にどのようなことをもたらしたのかを多角的に検証し、核時代をどう生きるかを一緒 に考えましょう。
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被爆者のメッセージは、「人類は生きねばならぬ」と呼びかける、未来への啓示です。それを学問的に考察し、世界観や国際政治、科学技術などに与えた影響も理解してください。
教育目標との関連
「ひろしま・日本から国際社会を理解する」ため戦争の被害と加害を学び、被爆地の役割を考えます。
到達目標
昭和の歴史を学ぶことで、過去を自分のこととして受け止める力、その意味を考える力、 考えたことを他人に伝える力をこの授業で伸ばしてほしい。さらに、過去の出来事を現在の日本や世界の動きに結び付けて捉え、平和とは何かをさ まざまな観点から考えてください。
評価方法
期末レポート40%、中間レポート20%、授業後に毎回書いてもらう「記入用紙」20%、授業中の発表内容20%。6回以 上欠席したら単位は与えません。テストはありません。
テキスト・教材・経費等
- プリント、資料を配布します。
- 教科書は使いません。
授業計画
- 被爆写真「大やけどした女学生」からどんなメッセージが聴こえますか? ~ガイダンスに代えて
- 原爆資料館の展示品「美代子さんの下駄」はなぜ焼けなかったか? ~論理思考の想像力を磨こう
- 原爆資料館の展示品「折免滋さんの弁当箱」~お母さんの証言ビデオから見えてくること
- 被爆アオギリを修学旅行の子どもたちに語りかけた沼田鈴子さんに学ぶ「命」「生きる」
- 被爆アオギリを修学旅行の子どもたちに語りかけた沼田鈴子さんに学ぶ「命」「生きる」
- 核時代の幕開け ~核分裂発見とマンハッタン計画
- 広島への原子爆弾投下 ~人間と都市に何をもたらしたか
- 被爆後3時間足らずの情景を撮影した写真「御幸橋西詰め」を考察する
- 広島はどんな都市だったか ~広島の部隊によるマレー半島の中国系住民虐殺ほか
- 国家を挙げて ~国家総動員・学童疎開・国民を戦争に駆り立てた日本の新聞
- 核開発競争と冷戦・冷戦後の世界 ~「キューバ危機」「アラブの春」から世界秩序を考える
- フクシマとヒロシマ、そしてチェルノブイリ ~核時代を生きる
- 平和の概念と平和教育 ~戦争がなければそれだけで平和?
- 希望を求めて ~国家の嘘「核兵器持ち込みの日米密約」を暴いたジャーナリスト
- 命-人間が人間らしく生きるために
【注】ニュース連動型の授業とするため、授業計画は変更する場合があります。
学習上(予習・復習)のアドバイス
- この授業の合言葉は「自学自習」です。学ぶ意欲を期待します。
- 配布するプリントと資料は持ち帰って必ず読み直しましょう。授業の時には気づかなかった発見がきっとあります。それを次回の「記入用紙」に書いてください。
- 新聞やテレビのニュースで平和、世界秩序、人間の生き方、命にかかわる情報を仕込んだうえで授業を受けてください。授業中に発表してもらいます。
- 皆さんに感想や意見を発表してもらい、それを教材として使う「双方向型の授業」を心がけます。積極的に参加してあなたの力を伸ばそう。
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