開設大学とシラバス

東京経済大学 平和学a

1 年度

2022年度

2 科目名

平和学 a

3 担当教員

藤原 修

4 単位

2

5 開講期

1期

授業表題

近現代日本における戦争と平和

授業の形態・方法・内容

近現代の世界における戦争と平和をめぐる問題状況の歴史的変容をふまえつつ、日本の近現代史の中における戦争と平和の位置づけを試みる。特に、日本の戦争責任、植民地支配責任、日本と近隣諸国との和解、日米関係および沖縄基地問題などが、主要なテーマとなる。
本授業は、A型(文書配信)の遠隔授業(オンライン)で行う。文書配信であるが、教室で行われる講義を、そのまま忠実に文章で表現した内容の配信講義を行う。質問や意見もオンライン(manabaの掲示板)で受け付ける形で、各講義の受講者へのフィードバックを行う。したがって、教室で行われる対面授業や、オンラインのB型(動画配信)、C型(同時双方向)と比しても、何ら遜色のない講義を行う。むしろ、動画配信などによる講義よりも明確で分かりやすく、自分のペースで繰り返し読んで受講できる点で、講義の理解は容易となり、深まるであろう。

到達目標及びディプロマポリシーとの関連

【到達目標】
日本近現代史における戦争と平和をめぐる主要な争点についての基本的な知識・理解を得ること。これを通じて、今日の日本と国際社会との関わりにおけるあるべき姿について、普遍的な説得力のある自分なりの考えを持つことができるようになること。

【ディプロマポリシーとの関連】
経済学部 D1, D2, D4
経営学部 経営学科、流通マーケティング学科 D1, D3
コミュニケーション学部 D1
現代法学部 D1, D2, D3, D4

事前・事後学習

授業の前後、指定基本参考書を読むことで、授業内容の理解は深まるであろう。また、新聞の政治・社会・国際面を丁寧に読む慣習を身につけることを強く勧める。この授業だけでなく、ほかの多くの授業、そして就職などでも役に立つことだろう。
配信講義は、オンデマンド式で繰り返し受講可能であるが、教室での授業と同様、授業ノートを自分で作成すると、その内容がよりしっかり身につくであろう。授業の復習と合わせて、授業前後に4時間程度の授業外学習が必要となろう。

授業計画

    • 第1回  序論:平和学とは何か
      (以下、授業の進行具合および講義資料の入手状況で、テーマの順序、カバーするテーマ・内容に変化があり得る。)
    • 第2回  近現代世界における戦争と平和
    • 第3回  総力戦の諸相
    • 第4回  戦後日本における平和論
    • 第5回  科学技術と平和
    • 第6回  近代日本における戦争と平和
    • 第7回  日本軍国主義の起源と特質:玉砕の思想
    • 第8回  日本の植民地支配
    • 第9回  戦時における中国人・朝鮮人強制連行(朝鮮人徴用工)問題
    • 第10回 徴用工問題と日韓請求権協定
    • 第11回 従軍慰安婦問題:歴史的起源
    • 第12回 従軍慰安婦問題:迷走する解決
    • 第13回 平和憲法の制定、対日講和と日米安保体制
    • 第14回 沖縄米軍基地問題
    • 第15回 東アジアにおける平和と安全保障
 

評価方法

第2回目(2週目)の授業から出席を取る。本授業はオンデマンド式の遠隔授業であるため、出席はmanabaの出席カードの提出によって取る。本来の授業日にオンラインでの受講を済ませたのち、翌日の午後11時までに出席カードを提出すること。その際、その日の授業の最も重要な論点を一つ挙げ、2-3行で出席カードに記入すること。これは、きちんと受講せずに出席カードのみを提出する不正を防ぐためのものであり、成績評価の対象とはしない。適切に重要な論点が記入された出席カードの所定時間までの提出をもって、出席とみなす。出席を取る授業(2週目以降の授業すべて)のうち、4回欠席した者(出席カードを提出しなかった者)は、出席カード不提出の理由の如何を問わず不合格とする。
成績評価は、manabaを用いた2回の小テストの合計点で行う。学期の半ばと学期の最後の授業で小テストを行う。いずれも、授業内容の理解度を見る、選択式の試験である。2回の小テスト(各15点満点、計30点満点)の合計点が18点以上を合格とし、29点以上S、26点以上A、23点以上B、18点以上Cとする。出席が良好であっても、小テストが合格点 に達しなければ不合格となる。逆に、小テストで合格点が取れていても、4回以上欠席していれば不合格である。小テストの結果は、受験締め切り後、manabaを通じて直ちに受験者に伝えられ、必要に応じて掲示板を通じて質問などに答える形でフィードバックを行う。
なお、学期中、自主レポートを提出した者は成績評価で考慮するが、これについては、第1回目の授業で詳細を説明する。

教科書

特に指定しない。

参考文献

内海愛子・山脇啓造『歴史の壁を超えて』法律文化社、藤原 修「ヒバクシャの世紀」『岩波講座アジア・太平洋戦争 第8巻 20世紀の中のアジア・太平洋戦争』ほか、授業時に説明する。

特記事項

授業に関する質問、意見は、manabaの掲示板機能(スレッド)を使って行うこと。

リンク

東京経済大学
http://www.tku.ac.jp/

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