開設大学とシラバス

東京電機大学 科学技術と現代社会

1 年度

2020年度

2 科目名

科学技術と現代社会
Science and Technology in Modern Society

3 開講学期

前期

4 単位数

2

5 担当教員
(先頭者が主担当)

田中 浩朗

目的概要

・科学技術が関わる現代の社会問題について学ぶ。今年度の講義では,核兵器問題を事例として取り上げ,詳しく議論する。
・それにより「科学技術と人間・社会との関わり」を理解し,「科学技術者として,また良識ある社会人として必要な教養,キャリア意識,倫理観」を身につけることを目指す。
・グループディスカッションを行い,コミュニケーションやチームワークのスキルを高める。

【授業形態】講義

達成目標

1. 【内容面】科学技術が関わる現代の社会問題(主に核兵器問題)を題材として「科学技術と人間・社会との関わり」を多面的に理解し,それをもとに科学技術のあり方や科学者・技術者の生き方について考えを深め,表現することができる。
2. 【スキル面】他者の意見に応答する形で,議論を深めるようなレポートを執筆することができる。
3. 【スキル面】仲間と協力して,議論を深めるような話し合いを行うことができる。

関連科目

本科目の姉妹科目に「科学と技術の社会史(旧カリ:科学の社会史)」がある。なお,「科学技術と現代社会」と「科学と技術の社会史」はともにスキル面の訓練を行うため,別の学期に連続して受講することで訓練効果が最大化される。したがって,同一学期での受講は推奨しない。

履修条件

なし

教科書名

なし

参考書名

討論と執筆に関する参考書:
[1]アレキシス・ウィギンズ(吉田新一郎訳)『最高の授業——スパイダー討論が教室を変える』(新評論,2018年)
[2]G. Graff & C. Birkenstein,They Say / I Say,4th ed. (W. W. Norton, 2018)
*[1][2]は図書館で閲覧可。
*その他の参考書は,WebClassなどで紹介する。

評価方法

・達成目標1が50%,2が20%,3が30%
・平常点(コメントシート・ディスカッションレポートなど):期末レポート=6:4
*コメントシートは講義の回に提出。ディスカッションレポートはディスカッションの回に提出。

学習・教育目標との対応

(B)技術者倫理を修得する。

DPとの対応(2017年以降入学者用)

【工学部、未来科学部、システムデザイン工学部】DP4

事前・事後学習

・WebClassや参考書などを利用して予習・復習を行う。
・ディスカッションレポートや期末レポートを作成する。

アクティブラーニングの実施

・グループディスカッション。

ICTの活用

・WebClassを用いた教材や参考情報の提供とレポートの提出。

実践的教育科目

(該当しない)

自由記載欄

・WebClassで授業関係の参考資料や情報を提供・共有する。定期的に(週に最低1回)はチェックすること。
・各回の講義テーマは,一部変更する可能性がある。

テーマ・内容

  • ガイダンス
    ・本科目の目的・達成目標,テーマ・内容,授業の進め方,成績評価方法などについて。

    【事前学習】(30分〜)
    ・シラバスを丁寧に読み,その内容を理解する。また,質問したいことを考えておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・シラバスやWebClassを利用して復習を行う。
  • テーマ①原爆構想の始まり(講義)
    ・ウランの核分裂発見以降,原子爆弾製造の可能性を思いついた科学者たちの考えと行動,ならびにその時代背景について。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ①原爆構想の始まり(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • テーマ②原爆使用をめぐる科学者の議論(講義)
    マンハッタン計画に従事した科学者たちが,原爆使用にともなう政治的・社会的問題に関してどのように考え行動したかについて。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ②原爆使用をめぐる科学者の議論(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • テーマ③原爆被害情報のコントロール(講義)
    ・原爆被害の情報が日米政府によっていかに収集され,利用されたか,それが被爆者の治療や援護とどのような関係をもったかについて。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ③原爆被害情報のコントロール(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • テーマ④冷戦下の核実験と新たな被ばく者(講義)
    ・冷戦下に続けられた核実験とそれによって生じた新たな被ばく者(核実験参加兵士,核実験場周辺住民,人体実験被験者)について。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ④冷戦下の核実験と新たな被ばく者(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • テーマ⑤核の拡散と国際管理(講義)
    ・第二次大戦後の核兵器の拡散,およびそれを防ぐための核不拡散条約(NPT)体制について。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ⑤核の拡散と国際管理(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • テーマ⑥核・科学者・市民(講義)
    ・科学者および市民による核兵器反対運動について。

    【事前学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して予習を行う。
    【事後学習】(30分〜)
    ・WebClassや参考書などを利用して復習を行う。
  • テーマ⑥核・科学者・市民(ディスカッション)
    ・前回講義に関連したテーマでグループディスカッションを行う。

    【アクティブラーニング】
    ・あらかじめ資料を読み,自分の意見をまとめた上で,グループディスカッションに参加する。反転授業に該当する。
    【事前学習】(30分〜)
    ・教員から提供された資料および自分で探した資料を読み,自分の考えをまとめておく。
    【事後学習】(30分〜)
    ・ディスカッションレポートを作成し,WebClassで提出する。
  • 振り返り
    ・今学期の自らの学び全体を振り返る。

    【事前学習】(30分〜)
    ・これまでのディスカッションレポートを読み返し,自らの学びの過程と成果を確認する。
    【事後学習】(120分〜)
    ・期末レポートを作成し,WebClassで提出する。

質問への対応(オフィスアワー等)

授業中や授業後のほか,オフィスアワーで対応します。また,電子メールでも受け付けます。 オフィスアワー:金曜日14:00〜15:00(4号館9階40913A)  

履修上の注意事項(クラス分け情報)

人間科学科目は、各クラス定員が設けられています。定員を超える申請が あった場合は優先順位に従い、抽選を行います。

定員・優先順位はホームページの「履修の手引き(千住キャンパス共通)」にある、 各学部の「人間科学科目の履修に関する注意事項」を確認してください。

また、1年次の学生が履修できる時限は以下のとおりです。
 月曜2限:EJ、EH、ES、FA、FI、FR
 金曜2限:EK、EF、EC、AJ、AD
指定された時間帯以外の科目は履修できませんので、注意してください。 

履修上の注意事項(ガイダンス情報)

なし 

学習上の助言

【重要な注意事項(必ず読んでください)】
・「この科目の単位を落とすと卒業(進級)できなくなる」等という理由での成績評価に関わる特別扱いは一切行いません。成績評価に関する異議申し立ての際には,自らの見解を具体的な根拠(客観的なデータを含む)とともに書面に記して提出してください。
・剽窃(盗作)は絶対にしてはいけません。提出物に剽窃(「意図しない剽窃」を含む)が見られた場合は,本科目成績の減点または単位没収となることがあります。自分が書いた提出物に「意図しない剽窃」があるのではないかと心配なときは,提出前に遠慮なく教員まで相談してください。

リンク

東京電機大学
http://web.dendai.ac.jp/

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