広島・長崎講座

*科学技術が関わる社会問題の一例として，核兵器問題について学びます。
*特に，核兵器問題の歴史と核兵器に関わった様々な人々（科学者，政治家・軍人，被ばく者，作家・ジャーナリスト，一般市民など）について学びます。
*核兵器問題について多面的に考察することにより，現代の科学技術がもらたらす問題を多面的に考察する力を身につけ，自分が大学で専門的に学んでいる科学技術がもたらす問題，あるいは身の回りやメディアで見かける科学技術がもたらす問題を多面的に考察できるようになることを目指します。

1. 科学技術が関わる社会問題の一例として核兵器問題の諸側面を理解し，それぞれの事例について自分なりの説明をすることができる。
2. 自分が大学で専門的に学んでいる科学技術がもたらす問題，あるいは身の回りやメディアで見かける科学技術がもたらす問題を多面的に考察することができる。

過去の時代における科学・技術と社会との関係については，「科学と技術の社会史」でより詳しく学ぶことができます。

【必須】パソコンやタブレットなどのウェブが利用できる機器を授業に持参できること。第１回から使います。
・画面が小さいため，スマートフォンは非推奨。
・授業中に音声付き動画を視聴する場合に備えて，イヤホンまたはヘッドホンも持参した方がよいでしょう。
【推奨】レポートの書き方に関する知識とスキルを「フレッシュマンセミナー」「文章表現法」などの科目を履修するか，あるいは『フレッシュマンセミナーテキスト』（東京電機大学出版局）などの書籍を読むなどして身に付けていること。本科目と同時履修も可。　

なし

授業サイトで紹介します。

1. 各回の小レポートと振り返り(60%)：達成目標1に対応
2. 期末レポート(40%)：達成目標2に対応
* 各回の小レポートと振り返りならびに期末レポートの課題には，他の受講者の投稿にコメントをつけることも含まれます。

(B)技術者倫理を修得する。

【工学部、未来科学部、システムデザイン工学部】DP4

* Web教材を利用して予習・復習を行う。
* 小レポートや期末レポートの準備や改稿を行う。
* 授業サイトのコメント機能を用いて，他の受講者の投稿にコメントをつける。　

●受講前に是非科目紹介ビデオを観てください。
●この科目では，次に挙げる4つの「学びのモード」のすべてを大切にします。
(1)講義：授業中に教員やビデオから学ぶ。
(2)個人学習：情報収集をしたり，レポートを書いたりして一人で学ぶ。
(3)グループ学習：授業中のグループディスカッションで他の受講者から学ぶ。
(4)ソーシャルラーニング：授業サイトのコメント機能を用いて他の受講者と交流する中で学ぶ。
●授業サイト (https://social-tanaka.net/)
・担当教員（田中）が独自に開発したオンライン学習支援システムを授業内外で利用します。そこでは，この科目に関係するWeb教材が提供されます。また，レポートの提出や授業参加者同士のコミュニケーションのためにも使用します。
・この授業サイトは非公開のオンラインコミュニティであり，今学期担当教員（田中）が担当する2科目（計6クラス）を履修する受講者のみが登録し，利用することができます。メンバーは，履修する科目やクラスを超えて互いの投稿を読み，コメントを付けることができます。授業中のグループ活動とリンクさせるため，授業サイトへの投稿には投稿者の実名が表示されます。多様な人たちとコミュニケーションする良い機会になるはずです。
●グループ活動
各クラスで，1グループ7〜8名のグループを編成し，授業中に対面のグループ活動を行います。授業中のディスカッションは通常1グループをさらに2つに分けて3〜5名で行います。また，各グループはそれぞれのグループブログに参加し，互いの投稿にコメントを付け合うことになります。グループは教員が原則としてランダムに割り振ります。
●ビデオ映像
原爆被害の実態をできるだけ具体的に知る目的で，授業では原爆被害者の悲惨な姿が登場するビデオ映像を視聴することがあります（特に第６回「原爆による被害」）。
●これまでの授業アンケート結果
これまでの授業アンケート結果と教員からの所見（受講者の感想・意見等を含む）は,http://evaluation.soe.dendai.ac.jp/において「科学技術と現代社会」でキーワード検索すると閲覧できます。
【アクティブラーニング】

【ICTの活用】

【反転授業】

• ガイダンス
  ・本科目のテーマ・内容，授業の進め方，成績評価方法などについて
  ・授業サイトへの登録方法とその使い方について
  ・本科目で核兵器問題について学ぶ意味について
  ★授業中，自分でユーザー登録して，すぐに授業サイトを利用し始めますので，必ずパソコンやタブレットなどを持参してください。また，グループ分けを行い，この回からグループ活動を始めます。
  
  【事前学習】シラバスをよく読み，この科目の概要について理解する。授業中に教員に質問できるよう，シラバスの不明な点はメモしておく。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）
  
• 原爆構想の始まり
  ウランの核分裂発見以降，原子爆弾製造の可能性を思いついた科学者たちの考えと行動，ならびにその時代背景について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　
• マンハッタン計画
  マンハッタン計画，特にそれに関わった科学者たちの考えと行動，ならびに機密保持をめぐる科学者と軍人・政治家との対立について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）
• 原爆使用をめぐる科学者の議論
  マンハッタン計画に従事した科学者たちが，原爆使用にともなう政治的・社会的問題に関してどのように考え行動したかについて。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）
• 原爆投下決定と外交
  第二次世界大戦末期にアメリカの政治指導者は日本に対する原爆使用についてどのように考え，行動したかについて。特にアメリカの対ソ外交という観点から考察。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　
• 原爆による被害
  広島・長崎に投下された原爆による被害，特に人間に対する物理的・社会的被害について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）
• 原爆被害情報のコントロール
  原爆被害の情報が日米政府によっていかに収集され，利用されたか，それが被爆者の治療や援護とどのような関係をもったかについて。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　　　
• 冷戦下の核実験と新たな被ばく者
  冷戦下に続けられた核実験とそれによって生じた新たな被ばく者（核実験参加兵士，核実験場周辺住民，人体実験被験者）について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　　　
• アメリカ人の原爆観
  1995年前後のスミソニアン原爆展論争や最近のアメリカ人映像作家の作品から，アメリカ人の原爆観とその変化を考察。また，これまで一般的だった原爆観の背景としてアメリカ政府の宣伝を検討。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分） 　
• 科学者による核兵器反対運動
  第二次大戦後，核兵器に反対した科学者（オッペンハイマー，ロートブラット，湯川秀樹）について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　
• 核の拡散と国際管理
  第二次大戦後の核兵器の拡散，およびそれを防ぐための核不拡散条約（NPT）体制について。
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　　　　
• 核兵器の廃絶をめぐって（仮）
  核兵器廃絶を目指す様々な人たちの活動について。 （その時々の核兵器問題をめぐるホットな話題を取り上げる予定です。 ）
  
  【事前学習】Web教材を利用して予習を行う。（15-20分）
  【事後学習】Web教材を利用して復習を行う。小レポートを完成させる。班のメンバーの小レポートや振り返りを読み，コメントをつける。（180-240分）　　　　　
• 期末レポート作成（１）
  2000字程度の期末レポートの草稿を作成します。 （反転授業）
  
  【事前学習】期末レポート作成のための資料を収集し，ある程度構想を練っておく。（150-200分）
  【事後学習】期末レポートの草稿を完成させる。（45-60分）　　
• 期末レポート作成（２）
  期末レポートの草稿をグループ内で読み合い，互いにコメントを付けます。その上で，草稿を修正して最終版レポートを作成します。 また，授業全体の振り返りを行います。
  
  【事後学習】期末レポートの最終版を完成させ，それについて自己評価を行う。（195-260分）　

授業中や授業後のほか，オフィスアワーで対応します。また，電子メールでも受け付けます。 オフィスアワー：金曜日14:00〜15:00（４号館９階40913A）　　

人間科学科目は、各クラス定員が設けられています。定員を超える申請が あった場合は優先順位に従い、抽選を行います。

定員・優先順位はホームページの「履修の手引き（千住キャンパス共通）」にある、 各学部の「人間科学科目の履修に関する注意事項」を確認してください。

履修の手引き：https://www.dendai.ac.jp/about/campuslife/risyuu/tokyo_senju/

また、1年次の学生が履修できる時限は以下のとおりです。
　月曜2限：EJ、EH、ES、FA、FI、FR
　金曜2限：EK、EF、EC、AJ、AD
指定された時間帯以外の科目は履修できませんので、注意してください。　

* 第1回授業で，授業サイトへのユーザー登録やグループ分けを行います。
* やむを得ない事情で欠席する場合は，第2回授業までに教員にメールで連絡してください。　　　

* 本科目の授業サイトは新しい発想に基づいて構築されているため，慣れるまで活用するのに苦労するかもしれません。分からないことがあったら，遠慮なく教員に聞いてください。
* 大学の授業は，広い世界について学ぶための一つの入口にすぎません。その先へと進むには，本をたくさん読むことが大切です。読書を通じて自らの教養を広め，また深めるよう心がけてください。

【重要な注意事項（必ず読んでください）】
* 「この科目の単位を落とすと卒業（進級）できなくなる」等という理由での成績評価に関わる特別扱いは一切行いません。成績評価に関する異議申し立ての際には，自らの見解を具体的な根拠（客観的なデータを含む）とともに書面に記して提出してください。
* 剽窃（盗作）は絶対にしてはいけません。授業サイトへの投稿に剽窃が見られた場合は，本科目成績の減点または単位没収となることがあります。剽窃について理解が不十分だと思う人は次のサイトを参考にしてください。
赤江雄一「剽窃について」(YouTube，9分)
慶応義塾大学日吉メディアセンター「引用について理解する」