開設大学とシラバス

大阪大学 平和の問題を考える

1 年度

2011年度

2 科目名

平和の問題を考える

3 サブタイトル

平和の探求

4 担当教員

木戸 衛一、桃木 至朗、下田 正、長野 八久、廣川 和花、G.ヨコタ、今岡 良子、望月 太郎、小野田 正利、我田 広之

5 単位

2

6 開講学期

1学期

7 履修対象

全学部

8 曜日時限

金1

9 セメスター

I

10 授業コード

135241

受講人数

110人

授業の目的

  • 戦争(なかでも無差別大量殺戮)の現実を知り、その原因を科学的かつ多面的に理解する。
  • 貧困や環境破壊などの構造的暴力や文化的暴力についての理解を深める。
  • 人間は本来平和に生きる能力をもっていることに科学的な確信を持つ。
  • 平和で公正な21世紀の創造に自分たちが貢献できることを、受講生が主体的に考える。
  • 平和のための科学の役割を考える。

講義内容

講義は次の2つの大テーマから構成され、それぞれの専門家が分担して授業する。
また、ゲストスピーカーの話を聞いたり、テーマを設定して受講生が討論する時間も設ける。

  • 戦争と構造的暴力、文化的暴力に向き合う
    • 私たちの知らない戦争の現実、現代の戦争の特質、戦争を作り出すメカニズム
    • 日本の「平和な」社会における暴力(学校と保護者のトラブル、ハンセン病問題、格差社会)
    • グローバリゼーション
    • 平和の文化・暴力の文化、文化の媒体としてのメディア、平和運動
  • 相互理解の探求と平和のためになすべきこと
    • 霊長類社会における仲間の相互認知
    • 民族とは何なのか、多言語・多文化社会における相互理解
    • 相互理解のための実践、芸術の役割、歴史認識
    • 科学の役割

体験学習として、本学周辺にある戦争遺跡・関連施設などの見学を行う。

教科書

木戸衛一・長野八久編著 / 平和の探求
暴力のない世界をめざして / 部落解放・人権研究所 2008年 / 978-4-7592-6712-9

参考文献

日中韓3国共通歴史教科書委員会編『未来をひらく歴史』改訂版、高文研、2006年
小田実・木戸衛ー編『ラディカルに平和を問う』法律文化社、2005年

成績評価

レポート、討論への参加状況による。

リンク

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