開設大学とシラバス

新潟大学 平和を考えるB
Lecture about peace with some viewpoint B

1 年度

2022年度

2 科目名

平和を考えるB/Lecture about peace with some viewpoint B

3 担当教員

粟生田 忠雄, 鈴木 賢治, 中野 博章, 寺尾 仁,
酒匂 宏樹, 赤井 純治, 小泉 明子, 平賀 典子

4 対象学年

1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6

5 開講学期

第3, 4ターム

6 単位

2

7 授業形態

講義

8 科目区分

新潟大学個性化科目 自由主題

9 定員

150

10 分野

75:新潟大学個性化科目

11 水準

03:全学学生受入可・大学基礎水準

12 対象学部等

全学部 / 全学年

13 聴講指定等

「平和を考えるA」を未受講であること。

科目の概要(Course Outline)

 今日,日本における「平和」は第2次世界大戦の末期の広島・長崎の原爆投下にはじまり,戦争の反省と恒久平和への願いをもとに語られ,様々な取り組みとなってきました。現代の「平和」問題は,単に戦争や紛争のない状況にとどまらず,核開発,原発,経済の南北格差,環境破壊,エネルギー,食糧など多岐にわたります。本講義では,上記の平和問題を,人文社会,自然科学のスタッフが専門に根ざして多角的に問題提起します。
 この講義を通じて,「平和」が単に紛争のない状態にとどまらず,私たちの日常生活のさまざまな側面に深く関わっていることを学びます。また,科学の発展が人類の幸福に役立てるよう,自らの専門知識に責任がもてる見識を育むことを目的とします。

科目のねらい(Course Objectives)

 戦争と平和,紛争の歴史,人権や地方自治などについての基礎知識を備え,市民として求められる「平和」に関する見識を身につけることを目標とします。

学習の到達目標(Specific Learning Objectives)

1.日本と世界の戦争と平和についての歴史,現実について,論述できること。
2.講義の学習・刺激,また学生同士の啓発を通じて,平和について,自主学習をすすめること。
3.自らの考えを育み発表できること。
を目標とします。

登録のための条件(注意)(Prerequisites)

 平和について、真剣に考えようという姿勢がある人を前提とします。副専攻平和学をめざす人を除いて、「平和を考えるA」を聴講済の人は重複して受講できません。
 また感染症対策の状況により非対面講義になることがあります。その場合、主にZoom会議システムを用いたリアルタイム型オンライン授業と課題提示で講義を実施します。最終回は、ブレイクアウトルームによるグループ討論、および全員参加での平和討論をします。

授業実施形態について(Class Format)

講義

成績評価の方法と基準(Grading Criteria)

 2/3以上の出席は必要条件。レポート課題を課します。レポートの内容(75%)と平素の学習態度(25%:感想、ミニレポート、討論への参加・発言等)により評価する。
 レポートの記述は,以下の点を留意する。
1)レポートと感想文は異なる。「である調」でしっかりと主張をする。
2)起承転結の形式をとる(項目毎に見出しを付す)。
3)意見と事実の区別を明確にする。
4)引用元を明記する。

使用テキスト(Textbooks)

なし

備考(Remarks)

【授業実施形態】
「オンライン会議システムを用いたリアルタイム型授業」,「動画配信型の授業+メールでの質疑応答、小レポート等」を中心とし,レポートで評価

授業計画詳細情報

内容(Content)

  • ガイダンス:講義の日程・計画・予定の説明(粟生田忠雄:農)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):今の日本は平和であるか?「平和」とは?
  • 水・食料の配分と平和(粟生田忠雄・農)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):世界的に食料は不足している。この原因は?
  • 環境アセスメントと沖縄の軍事基地(粟生田忠雄・農)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):1995年9月4日に沖縄県で起きた暴行事件について予習。
  • 大学生の国際交流から世界平和を目指す-パリ国際大学都市の試み(寺尾仁:工)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):真の国際貢献とは?
  • 軍備と学問の結びつき -大学・研究所の軍事利用について (酒匂宏樹:工)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):大学における軍事研究の実態を予習。
  • 原発事故から原発問題を考える (中野博章:理)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):放射性物質の処理能力を予習。
  • 巻原発住民投票(鈴木賢治:教育)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):日本初の住民投票条例を予習。
  • 原子力発電のしくみ(鈴木賢治:教育)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):なぜベースロード電力が必要か予習。
  • 現代における「平和」日本国憲法をめぐって-1 (小泉明子:教育)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):憲法前文を読む。
  • 現代における「平和」日本国憲法をめぐって-2(小泉明子:教育)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):自由民主党の改憲案を読む。
  • 無差別大量殺戮としての核戦争・被爆の実相について学ぶ―核攻撃目標のひとつとしての新潟-(赤井純治:元理)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):核の冬とは?
  • 新潟にすむ被爆者 山内悦子さんに被爆体験を聞く(山内悦子/担当 赤井)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):被爆とは?
  • 香害という公害(平賀典子:外部講師)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):洗剤、柔軟剤の香りによる健康被害の実態とその背景
  • 平和な世界実現のための総合討論(粟生田忠雄:農)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):ブレイクアウトルームによる個別討論。議論テーマをセレクトし自分の意見をまとめておく。
  • 平和な世界実現のための総合討論 (粟生田忠雄:農)
    授業時間外の学修(Out-of-Class Study):全員参加による総合議論。
  • ※感染症の状況次第では、非対面講義となることがあります。

リンク

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