開設大学とシラバス

長崎大学 「平和講座」

1 学期
Semester

2016年度/Academic Year
3クォータ/Third Quarter

2 曜日・校時
Day・Period

水 /Wed  5 , 水 /Wed  6

3 開講期間
Class Period

2016/09/30 ~ 2016/12/01

4 授業担当教員者
Professor(s)

戸田 清 /Toda Kiyoshi , 関口 達夫 /Sekiguchi Tatsuo , 国武 雅子 /Kunitake Masako , 冨塚 明 /Tomiduka Akira

5 科目分類
Class type

A科目群 総合科目, 総合科学科目, 自由選択科目

6 Eメール

7 教員TEL

095-819-2726

担当教員オフィスアワー /Office hours

金曜午後4-5時。在室ならいつでも可。

対象年次/Year

1年、2年、3年、4年

授業の概要及び位置づけ /Course Outline and Objectives

長崎大学文教キャンパスは三菱兵器製作所大橋工場の跡地であり、ここでは学徒動員令や女子挺身勤労令などによって動員された多くの若者たちが航空機用魚雷の生産に従事中、原爆によって、その多くが爆死した。

敗戦後、日本人は「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚し」、国家再建の基礎を「人類普遍の原理」に求めて戦争を放棄し、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して安全と生存を保持しようと決意した。」1983年に始まった本講座は、その決意を受け継ぎ、平和を愛し探究心に富む学生諸君の思索と生活の原点に資すべく、戦争・暴力・平和についての基礎的資料と基本的な分析理論を提供しようとするものである。

授業到達目標 /Goal

戦争の実態、暴力と平和についての認識を深め、世界の情勢を深く理解し、基本的人権を尊重して自由と平等と平和を愛する文化国家の建設に努める態度を身につけることができる。

授業方法(学習指導法) /Method

各講義ごとに、担当講師が講義に使用するプリントなどを用意し、講義を行う。講師によっては、ビデオ、DVD、スライドなども利用する。

授業内容 /Class outline/Con

講義内容は多岐にわたるので、以下のように各講師がそれぞれテーマを掲げて講義する。

  • 10月5日
    5限 戸田清 ナガサキから平和学する 原爆の非人道性と違法性、戦争犯罪
  • 10月5日
    6限 戸田 第二次大戦における独日米の戦争犯罪
  • 10月12日
    5限 戸田 福島原発事故
  • 10月12日
    6限 戸田 日本の政策と潜在的核武装
  • 10月19日
    5限 国武雅子 女性の戦争協力
  • 10月19日
    6限 国武 銃後の生活
  • 10月26日
    5限 国武 日本軍「慰安婦」問題
  • 10月26日
    6限 国武 日本軍「慰安婦」問題2
  • 11月2日
    5限 川野浩一 私の被爆、被爆後体験
  • 11月2日
    6限 戸田 原爆、ベトナム枯葉作戦、劣化ウラン弾
  • 11月9日
    5限 山崎年子 二重被爆の父と生きる
  • 11月9日
    6限 富塚明 博兵器廃絶運動、原爆症認定裁判
  • 11月16日
    5限 富塚 日米関係を考える
  • 11月16日
    6限 関口 長崎原爆を報道する
  • 11月30日
    5限 関口 長崎原爆を報道する 集団的自衛権
  • 11月30日
    6限 休講

キーワード /Key word

戦争、暴力、平和、格差、原爆、原発、枯葉剤、劣化ウラン、有事体制、イラク戦争、構造的暴力、死刑、テロ、集団的自衛権

教科書・教材・参考書 /Textbook,Teaching material,and Reference book

特定の教科書は用いないが、プリント資料を適宜配布し、またスライド、DVD、ビデオなどを利用して、講義の理解を深めるのに役立てる。
参考書は高橋。舟越編『ナガサキから平和学する』法律文化社2009年、戸田清『核発電を問う』法律文化社2012年、など。

成績評価の方法・基準等 /Evaluation

レポート100%。出席を欠かさず、受講することを重視する立場から、講義への取り組みの積極性と担当講師が課したレポートの作成を総合的に評価する。

備考(URL)

学生へのメッセージ /Message for students

被爆地の大学に学ぶ学生として、書籍、新聞、テレビ、インターネットなどを通じて戦争、暴力、平和をめぐる世界と日本の動向に関心をもってほしい。IS邦人人質事件などにも関心を。原爆資料館だけでなく、岡まさはる記念長崎平和資料館も訪れてほしい。

リンク

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