開設大学とシラバス

長崎大学 「平和講座」

1 学期

後期

2 曜日・校時

水5

3 単位数

2

4 担当教員

戸田 清、冨塚 明、国武 雅子、関口 達夫

5 科目分類

自由選択科目、A科目 総合科目、総合科学科目

6 Eメール

7 教員TEL

095-819-2726

担当教員オフィスアワー

金曜午後4-5時。在室ならいつでも可。

対象年次

1年、2年、3年、4年

授業のねらい

この文教キャンパスは三菱兵器製作所大橋工場の跡地であり、ここでは学徒動員令や女子挺身勤労令などによって動員された多くの若者たちが航空機用魚雷の生産に従事中、その多くが爆死しました。
敗戦後、日本は「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚し、国家再建の基礎を人類普遍の原理に求めて戦争を放棄し、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して安全と生存を保持しよう」と決意しました。
本講座は、その決意を引き継ぎ、平和を愛し探求心に富む学生諸君の思索と生活の原点に資すべく基礎的資料と基本的な分析論理を提供しようというものである。

授業方法(学習指導法)

各講義ごとに、担当講師が講義に使用するプリントなどを用意し、講義を行う。講師によっては、ビデオ・DVD・スライドなども利用する。

授業到達目標

戦争の実態、暴力と平和についての認識を深め、世界の情勢を深く理解し、基本的人権を尊重して自由と平和と平等を愛する文化国家の建設に努める態度を身につけることができる。

授業内容

講義内容は多岐にわたるので、以下のように各講師がそれぞれテーマを掲げて講義する。

  • 9月30日 
    戸田 ナガサキから平和学する 原爆の非人道性と違法性(戦争犯罪)
  • 10月7日 
    藤田祐幸 福島第一原発事故
  • 10月14日 
    藤田 日本の政策と潜在的核武装
  • 10月21日 
    国武雅子 女性の戦争協力
  • 10月28日 
    国武 銃後の生活
  • 11月4日 
    国武 日本軍「慰安婦」問題1
  • 11月11日 
    国武 日本軍「慰安婦」問題2
  • 11月18日 
    小峰秀孝 私の被爆・被爆後体験
  • 11月25日 
    山崎年子 二重被爆の父と生きる
  • 12月2日 
    冨塚明 核兵器廃絶運動と原爆症認定裁判
  • 12月9日 
    冨塚 日米関係を考える
  • 12月16日 
    戸田 第二次大戦におけるドイツ、日本、米国の戦争犯罪の比較
  • 1月6日 
    戸田 米国の戦争犯罪 原爆、ベトナム枯葉作戦、劣化ウラン弾
  • 1月13日 
    関口達夫 長崎原爆を報道する1
  • 1月20日 
    関口 長崎原爆を報道する2 集団的自衛権問題
  • 定期試験は行いません

キーワード

昭和史、戦争、暴力、平和、原爆、原発、劣化ウラン、枯葉剤、イラク戦争、構造的暴力

教科書・教材・参考書

特定の教科書は用いないが、プリント資料を適宜配布し、またスライド・DVD・ビデオなどを利用して、講義の理解を深めるのに役立てる。
参考書は高橋・舟越編『ナガサキから平和学する』法律文化社2009年、戸田清『核発電を問う』法律文化社2012年、など。

成績評価の方法・基準等

レポート100%。出席を欠かさず、受講することを重視する立場から、講義への取り組みの積極性と担当講師が課したレポートの作成を総合的に評価する。

備考(URL)

学生へのメッセージ

被爆地の大学に学ぶ学生として、書籍、新聞、テレビ、インターネットなどを通じて戦争・暴力と平和をめぐる世界と日本の動向に関心を持ってほしい。「イスラム国」邦人人質事件などの問題にも関心を向けてほしい。

リンク

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