開設大学とシラバス

明治学院大学 広島・長崎講座

1 開講時期

2006年度秋学期

2 対象学生

1年生以上(全学部)

3 単位

2単位(半期、金曜日 5時限(16:45~18:15)、12回)於横浜戸塚校舎

4 テキスト

レジメを配布

5 参考文献

川崎哲『核拡散』岩波新書
大石又七『ビキニ事件の真実』みすず書房
肥田舜太郎・鎌仲ひとみ『内部被曝の脅威』ちくま新書
鈴木真奈美『核大国化する日本』平凡社新書
この他、授業中に指示

6 成績評価

試験

7 担当教員

高原孝生(国際学部教授)

8 講座趣旨

ヒロシマ・ナガサキを自分はもう知っているかのように思っている日本の学生が多いが、本当に知っていると言えるだろうか。
広島・長崎両市への原爆投下、およびそれによって開幕した我々の生きる核時代を再検討し、依然として核廃絶が進まぬ世界においてどのような市民の行動が求められているか、あらためて考察する。

授業計画

  • 10月6日
    イントロダクション:今、ヒロシマ・ナガサキをふりかえることの意義。
    高原孝生(国際学部教員)
    戦争イメージの中の空襲。精密爆撃、戦略爆撃、原爆、今日の空爆。
  • 10月13日
    核兵器とはどのようなものか
    小沼通二(慶応大学名誉教授 元パグウォッシュ会議評議員)
    原爆、水爆とは。「通常兵器」とどこが違うか。
  • 10月20日
    原子雲の下で何が起きていたのか
    阿部静子(広島被爆体験者) 被爆体験と戦後。被爆者としての米国訪問。
  • 10月27日
    文学に見る原爆
    高橋源一郎(国際学部教員)
    原民喜と林京子を比較しながら、原爆体験を考える。
  • 11月10日
    国際法から見た核兵器
    孫占坤(国際学部教員)
    国際人道法と核兵器。国際司法裁判所勧告的意見とは。
  • 11月17日
    英語圏における原爆文献
    マイケル・ワトソン( 国際学部教員)
    原爆はどのように英語で紹介され、論じられてきたか。
  • 11月24日
    核兵器に反対する運動と科学者たち
    小沼通二
    ラッセル=アインシュタイン宣言とパグウォッシュ会議の活動。
  • 12月1日
    ビキニ事件を振り返る
    大石又七 (元第五福竜丸乗組員)
    事件の収拾のされかたとその影響。
  • 12月8日
    見捨てられている世界のヒバクシャ
    豊崎博光(フォトジャーナリスト)
    マーシャルの島民たち、世界に広がる放射線被曝被害。
  • 12月15日
    映画『ヒバクシャ:世界の終わりに』(監督:鎌仲ひとみ)鑑賞。
  • 12月22日
    劣化ウラン弾から"Rokkasho"へ 
    鎌仲ひとみ(映画監督)
    「内部被曝」の脅威、知らずに進められる「再処理」の問題。
  • 1月12日
    世界の核軍備の現状と「核抑止論」の落とし穴 
    高原孝生(国際学部教員)
    原爆正当化「神話」の形成と、核軍拡の正当化
  • 1月26日
    試験

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