開設大学とシラバス

明治学院大学  現代平和研究1

1 年度

2019年度

2 科目名

現代平和研究1/Contemporary Peace Studies 1

3 授業形態

講義

4 テーマ

広島・長崎講座

5 科目単位数

2

6 履修期

春学期

7 教員氏名

高原 孝生, 渡辺 祐子

8 開講キャンパス

横浜

9 授業言語

日本語

10 アクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニング非対応

身につく能力

◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力

知識・理解 現代社会が抱える諸問題を捉えるための幅広い基礎知識 〇
汎用的技能 多面的思考・判断力、コミュニケーション力 〇
態度・志向性 多様性の尊重、他者貢献、自律的学習態度 ◎
統合的な学習経験と創造的思考力 課題発見力 〇
統合的な学習経験と創造的思考力 解決策提示力、社会参画による他者貢献

授業概要

「唯一の被爆国」といわれる日本で学ぶ若者は、ヒロシマ・ナガサキをどこまで知っているだろうか。この授業では、原爆投下によって開かれた核時代に関する基本的な知識を確かなものにし、さらに日本が被害を与えた諸国で原爆投下がどのように受け止められたのかという視点から、今の日本人がふまえるべき侵略と加害の歴史もふりかえる。明治学院大学国際平和研究所が提供するこの授業は「広島・長崎講座」として、広島・長崎両市が事務局となる平和市長会議から認められたものである。各回に掲げられたテーマを、複数の講師がリレー方式で担当する。

到達目標

深刻な原発事故によって「核」の意味があらためて問われる中、2017年には核兵器禁止条約が採択されたが、核武装国は逆に核兵器依存を強める傾向にさえある。そうした今日の現実をとらえる上で、必須とされる知識と視点を自らのものにする。核と戦争を克服していくという人類史的な展望のもとで、受講者は海外の友人たちにヒロシマ・ナガサキについて語れるようになってもらいたい。

授業計画

  • 【授業内容】なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか:核時代の起点としての原爆投下
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】原子雲の下で何が起きていたのか:被爆者のことばを聞く
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】原爆投下をアメリカはどう記憶してきたか:スミソニアン事件と米国の歴史意識
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】もう一つの被爆:第五福竜丸被爆の衝撃
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】科学者は核時代をどう受けとめたか①:湯川秀樹とJ.ロートブラット
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】科学者は核時代をどう受けとめたか②:パグウオッシュ会議と非戦の思想
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】「ビキニ事件」と原水禁運動、被爆者
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】「核戦略」の歴史と現状
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】隠された戦後の核の犠牲者たち:核実験の現場を歩く
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】核に覆われた世界:核燃料サイクルと恒常的な放射能汚染の脅威
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】核と公害:戦後文学の着眼
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】戦争廃棄物の堆積:WWⅠの不発弾
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】戦争廃棄物の堆積:中国の日本軍遺棄毒ガス弾
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】原爆をアジアの人々はどう受け止めたか:国際社会における戦争と原爆
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間
  • 【授業内容】なぜ核兵器は禁止されなくてはいけないのか:ICANの論理
    【予習内容】教科書、参考書を使いながら、下調べを行う。目安時間 2 時間
    【復習内容】授業での学びを顧みて確認し、さらに不明な点の調べを行う。目安時間 2 時間

授業に関する注意事項

授業に並行して参考書を読み進むこと。授業計画はあらためて初回に確認する。

教科書

川崎哲『新版 核兵器を禁止する:条約が世界を変える 』岩波ブックレット、2018

参考書

丸浜江里子『ほうしゃの雨は もういらない』凱風社、2016;『ヒロシマ・原爆地獄』(自費出版);鈴木達治郎『核兵器と原発:日本が抱える「核」のジレンマ』講談社現代新書、2017 他、授業で多数、指示する。

成績評価の基準

毎回のリアクションペーパー(50%)と期末テスト(50%)。

関連URL

備考

※履修希望者多数の場合抽選。

リンク

明治学院大学
http://www.meijigakuin.ac.jp/

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