広島・長崎講座

広島市周辺に存在する郷土資料館、現代美術館、広島城をはじめ、平和や戦争、原爆被爆などについて学べる施設、史跡等に足を運び、実際に見学しながら専門家から講義を受けることで、平和に関する問題をより多角的に学ぶ。

本インターンシップはこれまで、広島平和文化センター主催の市民講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」と連携して前期に実施している集中講義「広島からの平和学：実践の方法」の後期日程として、単位なしの課外活動として実施してきたが、内容をより充実させ、単位科目とする。

広島には、広い意味での平和をテーマに設置された多様な資料館、施設、史跡、モニュメントが存在し、市民や来訪者に対する発信機能を果たしているが、それらは個別に存在し、一体として理解する機会は少ない。そこで、大学のカリキュラムの中でそれらを結びつけ、実際に現地に足を運ぶことで、それらが果たしている平和の実践・発信機能について理解を深める 。

前期集中講義「広島からの平和学：実践の方法」を受講しておくと、学習がより深まるので、できれば受講しておくことを勧めるが、特に要件とはしない。

インターンシップは、広島市周辺の資料館や施設等で実施するため、受講生はあらかじめ日程を確認し、時間厳守で現地に集合すること。施設見学に際しては、施設の決まりや団体行動の規律を遵守すること。毎回、誠実に参加することを求めます。

• ガイダンス（学内）
• 「平和インターンシップ」（不定期の土曜日午後に計6回。1回約3時間）
  実施予定場所（いずれも予定であり、最終日時・場所はガイダンス・学内掲示等で確認すること）
  1．広島平和記念資料館・平和記念公園
  2．国立原爆死没者追悼祈念館
  3．広島市郷土資料館
  4．広島市現代美術館
  5．広島城
  6．広島原爆養護ホーム
  その他
  （場所によっては「いちだい知のトライアスロン」との共同実施を検討する）
• まとめ：レポート提出（学内）

出席および最終レポートで評価する。

参考文献を適宜指示する。

（水本）原爆・核兵器の問題および広島からの国際平和貢献活動などについて研究・実践しています。著書に『核は廃絶できるか』（単著、法律文化社）、『核軍縮不拡散の法と政治』（共著、信山社）、『平和政策』（共著、有斐閣）、『人道危機と国際介入』（共著、有信堂）、『21世紀の核軍縮』（共著、法律文化社）、『なぜ核はなくならないのか』（共著、法律文化社）など。

（桐谷）被爆者の意識調査に立脚して、広島・長崎の「復興」を歴史的に考察することを研究テーマに取り組んでいます。
主要論文に「戦後広島・長崎両市の『復興』と被爆者の視点――1945年～1950年」（博士論文）、「戦後広島の『復興』と被爆者の『原風景』――1946年～1950年」など。

広島市立大学
http://www.hiroshima-cu.ac.jp/