開設大学とシラバス

広島市立大学 平和と人権A (ヒロシマと国際平和)

1 年度

2011年度

2 科目名

平和と人権A (ヒロシマと国際平和)

3 担当者

平和研究所 教授 水本 和実
平和研究所 准教授 永井 均

4 履修対象

1年

5 履修時期

前期

6 単位数

2

概要

平和と人権の問題のうち、「平和」の側面に焦点を当て、現代社会におけるその意義や、平和を実現するための課題について探求する。

広島における平和の探求は原爆被爆の体験が原点であり、まずは様々な角度から「被爆体験」について考え、幅広い平和の課題へと考察を広げるための土台とする。平和研究所研究員や学外のゲスト講師による講義、ビデオを用いた学習なども行う。

講義のねらい

私たちが平和を考える際、出発点となるのは、身近に起きた深刻な平和の喪失体験であろう。それが広島においては原爆被爆体験であった。しかし、世界に目を向ければ、それぞれの国や地域、民族に固有の、深刻な平和の喪失体験がある。平和を考える対象が、自分たちの平和の喪失体験だけで完結していては、国際社会全体の平和を考えることにはつながらない。 本講義では、平和を考える出発点として広島の被爆体験を取り上げ、多様な専門性からそれを学んでいくが、最終的なねらいは、世界の様々な平和の課題を考えるための応用力を養うことにある。

受講要件

真剣に講義を受ける意欲と自覚を持つ学生の受講を求めます。

受講生への要望

毎年、受講生の大半は本学の1年生ですが、毎年、私語が目立ち、他の受講生の迷惑となっています。受講生の中には、他大学からの単位互換生や、社会人の受講生も多くおられます。平和を学ぶ基本は、周囲に迷惑をかけないことです。静粛な授業環境を維持するため、大学生としての自覚を1日も早く身につけて下さい。

講義内容

  • ガイダンス、イサム・ノグチと広島 (水本)
  • 米国の原爆開発と原爆投下 (水本)
  • 原爆投下をめぐる「記憶」の違い:日本、米国、アジア (水本)
  • 広島と化学兵器:大久野島の毒ガス問題 (水本)
  • 世界の核の現状と日本の核政策 (水本)
  • 原爆投下をめぐる法的問題 (永井)
  • アメリカの被爆者 (平和研究所研究員)
  • 原子力科学者の平和運動 (平和研究所研究員)
  • 文学から見た被爆体験 (ゲスト講師)
  • 物理学から見た被爆体験 (ゲスト講師)
  • 医学から見た被爆体験 (ゲスト講師)
  • 被爆体験と平和教育 (ゲスト講師)

(順不同、トピックは変更あり)

評価方法

平常点(出席等)期末レポートで総合的に評価します。

教科書等

参考書:講義で適宜指示する。

担当者プロフィール

専門は国際政治・国際関係(核軍縮)。著書に『核は廃絶できるか』(法律文化社、2009年)など。

リンク

広島市立大学
http://www.hiroshima-cu.ac.jp/

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