開設大学とシラバス

広島市立大学 広島からの平和学:実践の方法

1 年度

2018年度

2 科目名

広島からの平和学:実践の方法

3 単位数

2

4 担当者

平和研究所 教授 水本 和実

5 履修時期

集中講義(後期)

6 履修対象

1・2年

概要

広島における平和の取り組みは、被爆体験を出発点としつつ、世界の多様な課題にも目を向けてきた。本講義は、広島の平和の取り組みに関する一定の基礎知識や関心を持つ1、2年生を対象とし、広島の経験を生かして平和活動を実践するための具体的な方法論を学ぶことを目的とする。10月~12月の土曜日午後に計6回行われる予定の広島平和文化センター主催の市民向け平和講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」と連携し、被爆体験の継承や平和の実践活動を行っている学外の専門家から学ぶ。最終レポートでは、自ら学んだことを土台に、平和への提言をまとめる。授業形態は講義。

科目の到達目標

平和を学ぶことは、単に机上の理論だけでなく、実践も含まれることを理解する。その上で、広島で行われている多様な実践活動について学び、自ら実践する能力を習得する。平和に関心を持つ「ヒロシマ・ピースフォーラム」の一般市民の受講生とグループ討議を行うことにより、自分の考えをまとめ、相手に伝え、ディスカッション能力の習得を目指す。講師はいずれも平和についての豊かな実践経験をもつ専門家ばかり。キャンパスでは体験できない、学外の実践者や多様な市民と交流し、グループ討議で意見交換しながら平和について学ぶことを目的とする。

受講要件

開催日時、場所とも通常の講義と異なりますが、毎回誠実に出席し、責任ある態度で受講することを条件とします。また、適宜設けられるグループ討議の場では、積極的に発言すると同時に、他の参加者の意見に真剣に耳を傾ける意思のある学生の参加を求めます。

事前・事後学修の内容

(事前学修)10月中に学内でガイダンスを行います。事前に参考となる文献等を読み、関連するニュースや新聞記事を読んでおいて下さい。
(事後学修)講義終了後は、期末レポート作成に備えて、関連するテーマの文献を3冊以上、読んでもらいます。

講義内容

  • ガイダンス(学内。日時・場所は事前に掲示します)
  • 広島平和文化センター主催「ヒロシマ・ピースフォーラム」との連携講義。講師・テーマ等はガイダンスで伝えます。
    (会場:広島市中区中島町1-2、広島平和記念資料館 東館地下1階 会議室1を予定。第2回はフィールド学習の可能性あり)
    (以下の日程はいずれも予定であり、変更の可能性もあります。確定日程は学内掲示します。)
    第1回 これからのヒロシマを考える①(10月27日 13:30-17:00の予定)
    第2回 被爆の実相を知る①     (11月17日 13:30-17:00の予定。
    (フィールド学習の場合は時間と場所が変更する可能性があります。)
    第3回 被爆の実相を知る②     (12月15日 13:30-17:00の予定)
    第4回 これからのヒロシマを考える②( 1月 5日 13:30-17:00の予定)
    第5回 これからのヒロシマを考える③( 1月12日 13:30-17:00の予定)
    第6回 これからのヒロシマを考える④( 1月19日 13:30-17:00の予定)
  • まとめ:期末レポート作成(以下の全ての課題について自分の意見をまとめる)
    課題(1)ヒロシマ・ピースフォーラム全体を通して、新たに教えられ、気づき、認識を新たにしたことを、具体的に整理して述べよ。(1600字程度)
    課題(2)平和な世界を創造するために、私たちに何ができると考えるか。具体的な提案を整理して述べよ。①広島の被爆体験を土台に考えられること(1600字程度)②今の世界の現状を見て必要だと考えられること(1600字程度)

評価方法

受講票および平常点(60%)、期末レポート(40%)で評価する。

教科書等

参考書:毎回、講義で必要な資料を配布するとともに、参考文献があれば適宜指示する。

担当者プロフィール

(水本)原爆・核兵器の問題および広島からの国際平和貢献活動などについて研究・実践しています。
著書に『核は廃絶できるか』(単著、法律文化社)、『平和政策』(共著、有斐閣)、『人道危機と国際介入――平和回復の処方箋』(共著、有信堂)、『21世紀の核軍縮――広島からの発信』(共著、法律文化社)など。

備考

キャンパス外で行う講義のため、交通費は各自、負担して下さい。会場までの講義の運営管理等の関係上、履修者数が多い場合は履修制限を行う場合があります(履修者数の上限の目安:60人)。履修制限を行う場合は、別途掲示等で連絡します。

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