開設大学とシラバス

広島市立大学 広島と核

1 年度

2012年度

2 科目名

広島と核

3 担当者

コーディネーター 平和研究所 教授 水本 和実
多彩な専門家をゲスト講師として招く予定。

4 履修対象

博士前期課程1、2年

5 単位数

2

6 履修時期

前期

概要

広島と核の関係を、多様な専門性の角度から分析する。まず、核兵器が持つ危険性を、物理学的側面、医学的側面、社会・心理学的な側面からそれぞれ分析する。

次に、人類最初の核開発となった米国の原爆開発・投下およびそれを容認する米国内の世論形成や、アジア諸国の「記憶」について学ぶ。その上で、被爆体験を土台に平和の模索を始めた広島に目を向け、広島の近代史における戦争と平和、戦後広島の多様な平和運動の変遷について、セクターごとに検証する。

ゲスト講師による講義は公開講義とする予定。

講義のねらい

現代世界が抱える多様な平和の課題を考えるための出発点として、原爆投下および被爆体験を原点とする広島の平和を捉えなおす。

受講要件

受講生の実情に応じて、英語での開講も行う。

受講生への要望

事前に提示される資料があれば、熟読して参加すること。

講義内容

  • イントロダクション       
    ①「広島と核」がめざすもの
  • 広島の被爆体験に見る核兵器の危険性       
    ②物理学から見た核兵器の危険性(ゲスト講師)       
    ③医学的から見た核兵器の危険性(ゲスト講師)       
    ④文学にみる社会的・心理的側面から見た核兵器の危険性(ゲスト講師)
  • 米国による原爆開発・投下をめぐる諸問題       
    ⑤米国の原爆開発――核分裂の発見からマンハッタン計画まで(平和研究所研究員)       

    ⑥戦後の米国内「正当化」論の形成および「修正主義者」史観(平和研究所研究員)       
    ⑦アジアでの原爆投下をめぐる「記憶」の対立
  • 広島の戦争と平和       
    ⑧近代史における広島の戦争と平和
  • 戦後広島の平和運動の変遷       
    ⑨国際平和記念都市・広島の形成と平和行政(ゲスト講師)       
    ⑩広島の市民運動・被爆者運動       
    ⑪広島の平和教育(ゲスト講師)       
    ⑫平和文化センター・平和記念資料館の役割(ゲスト講師)       
    ⑬メディアと広島の平和(ゲスト講師)
  • まとめ
    ⑭広島で平和を学ぶ意義――被爆体験と世界の平和

(いずれも予定。トピックスは変更あり。)

評価方法

平常点(出席、受講態度)および期末レポートで総合的に判断する。

教科書等

特になし。参考文献は講義で指示する。

リンク

広島市立大学
http://www.hiroshima-cu.ac.jp/

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