平和市長会議
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ステップ3  第7回NPT再検討会議への出席を中心とした取組み
              (2005年5月2日〜5月27日)



平和市長会議は、16か国80都市の市長、副市長、市議会議員等により、総勢167(うち市長51)の市長代表団を編成してNPT再検討会議に出席し、核兵器廃絶を願う良識ある市民の声を広島・長崎両市長が代表して訴えるとともに、関連イベントに参加しました。

@ 平和行進・平和集会への参加
A NPT再検討会議開会式への参加
B 核保有国等への核廃絶要請行動
C NPT再検討会議議長主催レセプションへの出席
D 市長代表団会議の開催

E NPT再検討会議でのNGO代表者スピーチ
F 非核地帯条約締約国会議への出席


@ 平和行進・平和集会への参加


2005年51日、市長代表団は核兵器廃絶と戦争反対を訴える平和行進に参加しました。平和行進は国連前からセントラルパークまで約3キロの道のりで行われ、世界各国から集まった約4万人が参加しました。ゴール地点のセントラルパークでは平和集会が行われ、平和市長会議を代表して広島・長崎両市長がスピーチを行いました。
広島市長は、世界の圧倒的多数の市民が核兵器の廃絶を求めており、このために平和市長会議として世界の多数の意見を誠実に反映する道筋を創り出すことを宣言し、人類生存のためのキャンペーンの始まりであることを訴えました。永崎市長は、多くの素晴らしい仲間と、このニューヨークで出会えたことを皆さん一人一人に感謝したい。私達の声と力と英知を集め、明日からのNPT再検討会議を何としても成功に導きましょう、と参加者に力強く訴えました。


     ニューヨーク市街地での平和行進

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A NPT再検討会議開会式への参加

2005年52日、市長代表団はNPT再検討会議開会式に参加し、世界の多くの市長が核兵器廃絶を希望しており、この会議に大きな期待をしていることを表明しました。
アナン国連事務総長は、開会スピーチで、「核兵器が使われないことを保証する唯一の方法は核兵器を廃絶することだ。」と、核兵器廃絶の緊急性を訴えられました。

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B 核保有国等への核廃絶要請行動

2005年
52日、長崎市長がジョン・フリーマン英国国連軍縮大使と面会し、2000年の会議で合意した「核廃 
絶の明確な約束」が実行されていないことを指摘し、核兵器廃絶の実現に向けた先導的かつ積極的な取組みを求める要請書を手渡しました。また、アナン国連事務総長及びドュアルテNPT再検討会議議長には広島市長が直接要請書を手渡ました。さらに、米国、ロシア、フランス、中国、インド、パキスタン及び北朝鮮については、各国国連代表部へ要請書を届けました。


C NPT再検討会議議長主催レセプションへの出席

2005年52日夜、国連内で開かれたNPT再検討会議議長主催のレセプションに市長代表団から広島・長崎
市長をはじめ数名が出席し、広島市長は、ドュアルテ議長に直接、「核兵器廃絶の実現に向け全力でサポートす
る」と伝えました。

D 市長代表団会議の開催

2005年5月3日、市長代表団会議を国連近くのジャパン・ソサエティで行いました。午前の会議では、国連の阿部信泰事務次長やバングラデシュのチョウドリー大使らがスピーチを行いました。引き続いて国連内の会議室4で行ったランチタイムセッションでは、アナン事務総長が「核兵器が再び使われないことを保証する唯一の道は核兵器を廃絶すること」と題したスピーチを行い、京都議定書や対人地雷禁止条約の締結に至るNGO の役割に触れながら、平和市長会議の役割を高く評価していただきました。その際、核兵器廃絶に向けた先導的かつ積極的な取り組みを求める要請書を広島市長が直接手渡しました。午後には再びジャパン・ソサエティで代表団会議を行い、平和市長会議としての今後の取組み方針などを協議しました。



アナン国連事務総長出席のもと開催した市長代表団会議


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E NPT再検討会議でのNGO代表者スピーチ

2005年54日、NPT再検討会議において、NGO代表としての発言の場が、午前の公式本会議終了後に設けられました。原水禁、原水協、ピースメッセンジャー都市協会、アボリション2000の代表など10人が各国政府代表を前に核兵器廃絶を求めるスピーチを行いました。この中で、平和市長会議の取組みに賛同するオノ・ヨーコ氏もスピーチを行い、今の時代に被爆者の警鐘ほど重要なものはないと述べるとともに、地球を破壊するのではなく地球を浄化し癒すことが必要だと訴えました。

長崎・広島両市長は、次のとおり演説し賛同を示す多くの拍手をいただきました。

【長崎市長スピーチ】(抜粋)

皆さん、この写真をご覧ください。これが原爆がもたらした現実です。地上に横たわる黒焦げの少年です。この少年にいったい何の罪があったのでしょうか。長崎原爆の被害は死者7万4千人。負傷者7万5千人。かろうじて生き延びた人々も心と身体に癒すことのできない傷を負い、今なお苦しみ続けているのです。

核兵器は、無差別・大量殺りく兵器であり、しかも後々までも原爆後障害によって人間を苦しめ続ける非人道兵器の最たるものです。皆さん、このような惨劇が自分たちの身の上に起こることを想像してみてください。私はいかなる理由があってもこのような核兵器の存在を許しません私たち長崎市民は、このような惨劇を二度と繰り返してはならない、長崎を最後の被爆地にしなければならないとの強い思いで、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を世界に向けて訴え続けています。

長崎では、高校生を中心に、原爆を知らない若い世代が平和について考え、核兵器廃絶へ向け自発的に平和運動に取り組んでいます。彼らの運動は、私たちの大きな希望です。私は、若い世代のこのような活動が、大きなうねりとなって世界に広がることを期待しています。

世界には、今なお自国の安全のために核兵器が必要だと考えている人がいることを、私は大変残念に思います。しかし、世界中の市民は核兵器と人類は共存できないことに気付いています。

今回、この会議のため核兵器廃絶を願う世界中の市長、NGO、被爆者、研究者、マスコミの人々が大勢ニューヨークに来ています。彼らの声に耳を傾けてください。皆様方の賢明なる判断によって、このNPT再検討会議が、核兵器廃絶の具体的な道筋を示す会議となることを心から願っています。

        

  2005NPT再検討会議での秋葉広島市長   2005NPT再検討会議での伊藤長崎市長

 【広島市長スピーチ】(抜粋)

 
ここに、ある被爆者の中指から落ちた、非常に分厚く、変形した黒い爪があります。黒い爪はひび割れ、
 ご覧のとおり折れ曲がって伸び、皮膚に食い込み、ある一定の長さに達した後に剥がれ落ちます。この
 爪は、被爆者が60年間にわたって  苦闘し続けてきた、残虐で、終わりなき、得体の知れない苦しみ
 を雄弁に物語るシンボルです。爪には、他の誰にも同じ苦 しみを味わわせてはならないという、被爆者
 のメッセージが体現されています。この爪のどす黒い色と異常な成長が、1945年以来私たちが歩んでき
 た方向を物語っているからです。それは、人類絶滅への道です

 
 本日、私はこの再検討会議に参加している100人の市長及び都市代表、並びに平和市長会議会員たる
 1000人以上の市長を代表して発言いたします。また、私たちの2020ビジョンに賛同して自ら署名した数百
 人の市長を代弁します。2020ビジョンを公式に支持した全米市長会議、全米黒人市長会議、欧州議会を代
 弁します。先日の世論調査で核兵器廃絶を希望すると答えた66%のアメリカ人を代弁します。私たちは核の現
 状維持をもはや容認しないと私が発言するとき、実際、私は世界の圧倒的多数の国々、都市、人類を代弁してい
 るのです。多数の意思が尊重されるべき時がきているのです。


 広島と長崎が、核による絶滅の悪魔を拒否するよう、頼るものもなく世界に懇願していた時代は終わりました
 。私たちはただ演説をして、席に戻り、私たちが軽視されて世界がゆっくりと確実に破滅に向かうのを見ている
 ことには満足しません。私たちは、核の大惨事を防ぎ、民主主義を守るために、可能なあらゆる非暴力の手段
 を行使します。そして、あらゆる場所の人々がこれに応えると確信しています。


 私たちは本当に子供たちや孫たちの将来を案じているのです。彼らの代わりに、私たちは皆様の外交的役割
 や政治的経歴の先を見ることを要請します。今月、私たちの目の前に、人類の救い手となるまれな機会があり
 ます。私たちを失望させないでください。


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F 非核地帯条約締約国会議への出席

 NPT再検討会議を目前に控えた426日、非核地帯条約締約国会議の開会式に平和市長会議を代表して
 広島・長崎両市長が出席しました。広島市長は、締約国の代表者、IAEA(国際原子力機関)のエルバラダイ
 事務局長、NPT再検討会議のデュアルテ議長など国際機関の代表者とともにスピーチを行い、非核地帯とし
 てのこれまでの取組みを評価するとともに、これまで以上にリーダーシップを発揮するよう要請しました。


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